振り返り

一月ぶりの日記になります。

YNFP-19 シャシー班 アーム・ロッド類担当の田中靖人です。

大会が終わって数日がたち、ついに日記の順番が回ってきました。 大会終了を機に引退をしましたが、まだやることはたくさん残っていました。この日記もその一つです。他にも大掃除やスポンサー様へのあいさつ、後輩への引継ぎなどまだまだ活動はあります。

今週末には総括があり、その後、本格的に後輩への引継ぎ作業などが始まります。

なのでこの場を借りて、今後のことも視野に入れつつ、これまでの振り返りなどをさせていただきたいと思います。

私は物作り系の部活に参加したくてこの部活に入部しました。

物作り系の部活は他に鳥人間、ロボコンがありましたが、それらの団体の見学に参加した結果、雰囲気や活動内容から、フォーミュラ部に入部することにさせていただきました。

入部してから大会までは、17チームの先輩方の傍らでタイヤを外したり、カウル製作を手伝わせていただき、楽しかったことを覚えています。大会終了後の設計、製作期は、何もかもが初めての経験でとても大変だったことを覚えています。当時、作業が終わらず困っていた私を、夜遅くまで残って手伝ってくれた先輩の姿は強く印象に残っています。先輩のひたむきに作業する姿にあこがれ、そうなりたいと思う私と、至らない私でしたが、やさしくてストイックなチームメンバーがいてくれたおかげで、19チームでチームに貢献することができたと思っています。一緒に活動させてくれたチームメンバーには、感謝してもしきれません。本当にありがとう。

私が担当させていただいたパーツはアーム・ロッド類・ベルクランクの3パーツです。どのパーツもばね下部品であり、壊れることが許されない部品です。

今年度の車両も軽量化に重点が置かれており、ぎりぎりを攻めた設計となっています。安全率を取っているとはいえ、不足の事態が起これば壊れてしまう可能性があります。

実際、例年にないほど多量の試走会を経て、僕が設計したアームは曲がってしまいました。事故につながらなかったからよいものの、とてもショックな出来事でした。再設計し直したアームを車両に乗せた後も、走行する度に曲がらないか、折れてしまわないか心配でした。

大会最終日にエンデュランスを無事完走するマシンを見ることができたときはほっとしたような、うれしいようなこれまでに感じたことのないような感覚でした。

設計をするからにはトラブルとは無縁ではいられませんが、後任担当者の2人には失敗を恐れず、攻めた設計を期待します。ストロークセンサーで採取したデータや、今年度曲がってしまったアームの変形の仕方をもとに、設計を見直し、より軽くて剛性の高いアームを設計してもらいたいと思います。

いろいろと初めてのことが多くて大変ですが、できる限りのサポートをしていきたいと思います。

最後に、私はこの部活を通していろいろな人に助けてもらいました。それはスポンサーの皆様やOB・OGの先輩方、そして19チームメンバーです。感謝しています。誠に、ありがとうございました。

20チームもメンバーにはさらなる躍進を期待しています。

それではこの辺で最後の日記を失礼させていただきます。

明日の日記は伊本君です。