目的・概要

車検はそのマシンが安全に競技を実施できるのかどうかチェックするものです。
当然、この車検をパスすることによって、はじめて動的競技への参加資格が得られます。

なお、車検はその他の競技や審査とは異なり点数は付きません。

実施項目

車検では

  1. 技術検査
  2. チルト
  3. 騒音・マスタースイッチ・ブレーキ

の3つのパートに分けて検査が行われます。そして、これらを順にこなすようレギュレーションに定められています。(rules 2009, PartC.2.7)

  1. 技術検査:ここでは検査官による確認や質疑応答を通じて、マシンがレギュレーションに合致した作りになっているかが検査されます。
  2. チルト:これはマシンを載せた台を傾ける検査です。このとき、マシンが横転しないか、ガソリンなどが漏れたりしないかがチェックされます。
    なお、45度と60度の2回行われます。
  3. 騒音:ここではレギュレーションに定められたエンジン回転数・測定位置で騒音が測定されます。
    この条件下で定められたデシベルを超えてしまうと通過できません。
  4. ブレーキ:これは直線を加速していった状態でブレーキをかけて、4輪全てがロックするかをチェックするものです。
    タイヤが1つでもロックしなかった場合通過できません。

これらの検査に通過すると、その度にステッカーが1枚もらえます。(騒音・マスタースイッチ・ブレーキは3つ通過して1枚)このステッカーは貼る位置が定められており(rules 2009, PartC.2.9)、3つ揃っているクルマのみが動的競技およびプラクティス(練習走行)に参加することができます。

みどころ

車検で注目したいところは、やはりどのチームが早く車検を通過するかでしょう。車検を1日目で全て通過してしまえば、2日目の動的競技に余裕を持って臨むことができます。また、車検で失敗しないということはそれだけ対策がしっかり練られてきたということであり、それはそのままチームの実力を反映していると言えます。

点数こそつきませんが、その年の大会の行方を占うには非常に重要なイベントと言えるでしょう。