大会を終えて

改めまして、今年度チーム「YNFP-15」のプロジェクトリーダーを務めました永渕です。

9月1日から5日にかけて行われた第13回全日本学生フォーミュラ大会に参戦して参りました。
結果報告に先立ち、今年1年間サポートしてくださった先生方・先輩方・スポンサーの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
以下結果報告になります。

参加チーム:86チーム

【静的審査】
コスト:66位 -100/100
プレゼン:6位 59.21/75
デザイン:4位 122.00/150(デザインファイナル進出)

【動的審査】
アクセラレーション:7位 65.84/75
スキッドパッド:16位 31.93/50
オートクロス:荒天につき競技中止(前年度大会の平均点90.95点が与えられた)
エンデュランス:8位 215.14/300
燃費:19位 68.24/100

【総合成績】
16位 553.31/1000

総合成績では昨年より8つ順位を落とす結果となってしまいました。

サポートして頂いた皆様には良い報告が出来ず、大変申し訳ございません。

得点が伸び悩んだ要因としては、

・コスト審査の書類選考落ち(詳細については追って総括・参戦報告書等で報告します)

・大会3日目の荒天によりオートクロスの競技が中止、他校との点差をつけることができなかった

事などが主だって挙げることができます。

ただ、仮説として上記2種目を例年通り完遂した場合でも、当初目標としていた総合優勝には手が届かない計算となり、今回の順位は現状のチーム力を如実に表した結果として真摯に受け止めたいと考えています。

その一方で3年連続のエンデュランス完走・5年ぶりのデザインファイナル進出を果たすことができました。特にデザインについては、現パッケージングを採用した2013年度以降、年々得点を伸ばしてきており、正常進化を目指して取り組んできた結果が一つ報われた形となりました。目標とした結果には手が届きませんでしたが、来年こそは表彰台に返り咲くことができるよう、全力で後輩をサポートできればと思います。

とは言えこの結果、率直に言ってめちゃくちゃ悔しいです。あまり気持ちの整理ができていない、というのが実際のところです。
限りあるリソースを極限まで使ったつもりだったのにあと一歩届かない。結局それはトップマネジメントの責任でもあるのですが、その辺り、上位校との差をどうして詰めようか今は悶々としているところです。

そのリソース、いわゆる「ヒト・モノ・カネ」についてですが、
今年は難しいシーズンでした。
特に「モノ」と「カネ」についてはとにかく悩まされ続け、チームが潰れる危機に瀕したこともあります。
皆様のお力添えで何とか踏ん張りましたが、今後も後輩たちは苦労するかと思います。

「ヒト」については、頼りないリーダーの下、メンバーは良く頑張ってくれたと思います。
最上級生の3年生は4人しかいないうえ、リーダーは設計も製作もできない文系、2年生はその分大いに苦労したはずです。ただ今年のうちから多くの経験を積むことができ、来年に期待が持てるのではないでしょうか。
1年生も5人と少ない人数ですが、チームワークも良く、大会会場で注目を浴びたあのカウルの塗装を仕上げてくれるという大仕事を成し遂げました。大会ではそれぞれのメンバーの経験が生きて完走という結果に結びついたと感じています。本当に一生懸命やってくれた皆のことを誇りに思います。

1年間チームリーダーをやってきて、来年は一歩引いた立場でYNFPに携わることになるかと思いますが、できるサポートを精一杯していきたいと思います。去年の日記にも書きましたが、今年のプロジェクトの価値が測られるのは、「何をしたか」ではなく、「何を遺したか」にあると思うので。

今振り返ればここには書ききれないくらいの濃密な1年間でした。
沢山の方にお世話になり、そしてご迷惑をおかけしました。
今年1年間で私自身も大きく成長できたと思います。
このチームで1年間やってこれて本当に良かったです。ありがとうございました。

長くなってスミマセン。また近いうちに日記に登場することになるでしょう。
次はテクニカルディレクター兼エースドライバーにバトンを渡します。