昨夏以来のカウル作業

こんにちは。植松です。

昨日今日と、昨年の夏以来久々にカウルの製作に携わりました。カウルのオス型にパ
テを盛っては削るという作業を繰り返しました。一見単純で退屈そうに思えるこの作
業ですが、実は物凄く奥が深いと思います。なぜならこの作業の目的はきれいな平面
を作り出すことであり、それは簡単なことではないからです。例えばへらの角度や動
かす方向によってパテの盛られ方が変わり、それが確実に出来栄えに影響します。更
に、やすりをかけるときは当て板を使ったり指を使ったりと、状況によって変えてい
きます。常に左の手のひらで凹凸がないか確認しながら進めます。(こういう時は利
き手とは逆の普段刺激が少ない方の手が良いらしい。)こんな感じでオス型成型の作
業は結構楽しいです。もしかしたら製作期の中で一番楽しかったかもしれません。(
共感してくれる人は少ないと思いますが...)ただ、もっときれいな面が出せたのでは
ないかと少し悔いもあります。
それからオス型をほとんど一人でここまで仕上げてくれたカウル担当の堀には感謝で
すね。この時期にこの工程ができるのは凄いことだと思います。
さて、明日からは年度が替わり来週からは新学期が始まります。この春休みに一台の
マシンを作り上げるという経験ができて本当に良かったです。そして、誰かから直接
評価してもらえるわけでも報酬があるわけでもありませんが、一同頑張れたことも良
かったですね。そこに本当の価値があると思います。
本日はこの辺で...
明日の日記は、本田です。