電装担当の製作期おもひで

こんにちは。結構お久しぶり?ですかね。シェイクダウンに乗っていました太郎です。

来る27日無事シェイクダウンを終わらすことができました。

こうして自身たちの車両が完成したのもご支援して下さいましたスポンサーの皆様のおかげです。

誠に有難うございます。

さて皆様にさんざん告知しお待たせいたしました通り、この度は作成しました電装の写真を載せてハーネスのご紹介・思い出を語りたいなと思います。

まずは完成したハーネスの全景です。なんだか長く見えるような...?

こうして完成したハーネスを目の前において写真を撮ったときは

「ああ、何とか出来上がったんだな...」と感慨深いものを感じました。

その日の夢は電装の作業の夢でしたけどね

これは今年採用しましたバッテリー付近のコネクタです。

株式会社ジィーエーティー様に支援して頂きました。

若干ながら重量増(?)な部分はありますが、電源周りの安全性・信頼性はどれだけ気を使っても損することはありません。

また、構造上簡易な着脱ですので整備性も上がったかな?なんて感じたり。

自分は今年一番ハーネスに気を使った部分はココといっても過言ではないかと思います。

本年はエンジン側にあるセンサーやポンプ類のコネクタをとある一か所にまとめてみようという画策を行いました。

こうすれば組み付けの時にいちいちエンジン側を探す必要がないから楽かなと考えています。
(え?なんだかホームページのどっかで見た写真ですって?き、気のせいですよ)

以上が電装のご紹介となります。

以下はシェイクダウンまでの思い出です...(かなりダラダラとしています)

このハーネスは結局3/17ぐらいには完成し、3/21ぐらいにはすべての機能を動作確認しました。

来る3/22、エンジン始動無事成功!

自身はこの時もうシェイクダウンまで問題ないと確信していました。

そしてこの瞬間、自身は電装から解放されたと思っていました。

ですが、事件は起きました。シェイクダウン前日

「エンジンがかからない。電装に問題ありそう」と連絡を受けました。

私はお世話になっている方々の会合に出席していたため、終わり次第部室に直行しました。

ですが、その日の自身の許す時間の限りではエンジンは動かすことができなかったのです。

自身はこの瞬間が最もつらく怖かった瞬間でした。

全員が同じ方向に向いて頑張ってきたのに、エンジンを動かすことができず、シェイクダウン失敗。

それを考えたとき全員の努力を壊してしまいそうで、それが自身にとっては耐え難い恐怖でした。

私は当日となった朝から電装の作業をしました。

あの時は半ば現実逃避していて半分謝罪の言葉を考えているくらいでした。

なんとなく原因は摑んでいたような気はしたのですがイマイチ確信も持てず雲を摑むような漠然とした中とにかくもがきました。

バッテリー圧、導通、半田のつけ直し、接触の確認、...etc

やれることはとにかく必死の思いでしました。

時間は時に11時30分でした。アライメントをとろうとしているシャシーの人たちも痺れを切らし始めていました。

電圧をできるだけ高めて挑みました。これで電圧が足りなくなったらまた時間を喰ってしまう、そんな中ラストチャンスの思いで自身はとりあえずエンジンがかかることを祈りスロットルのレバーを必死に引きました。

「ブォン」

かかりました。

高いエンジンサウンドを聞いたとき嬉しさのあまり4回もスロットルを引いて、自身はその場で腰が抜けました。

決して飛び上がって喜んでなんかいませんよ...?(むしろ逆?)

あの時は半泣きでしたね。何とか動かすことができるようになった時は失敗させるかもしれない恐怖から何とかなったという気持ちでいっぱいでした。

あと、崩れかけてた自分を手伝ってくれたパワトレのメンバーにはとにかく有難うとしか今は思っていません。本当あの時はつらかったんで...打ち上げもお通夜にならずに済んだし

こうして、何とかシェイクダウンを迎えることができました。

正直、自身は22日のエンジン始動で安堵してしまいましたが、そこが大きな間違いでした。

電装っていつこのようなことが起きるか判らないっていう恐ろしさを思い知らされました。

F1だって電気系のトラブルってあるくらいだし、絶対っていうものはやはりないですね。

とても勉強になりました。

来年電装やる人は気を付けてね

何とかシェイクダウンも終わったせいかこんな糞ダラダラした拙い文章を書いてすみませんでしたが、とりあえず今日はこのあたりで失礼いたします。

明日の日記は 花輪 塙君

 です。