最後の日記まで遅刻です
遅刻癖の治らない,修士1年の宮澤です.日記を書くのは数年ぶりになります.
今年卒業ではないのに追い出してもらったのですが,次の4月から1年程ヨーロッパに行くため,
どうせ長期間居なくなるなら丁度良い時期に,ということで追い出して頂きました.
前の日記で諸先輩方が思い出話を書いておられるので私も書いてみます.
私は高校生の時から学生フォーミュラに興味があったため,
これまで大会で良い成績を獲っていた横浜国大のチームに入れたときは結構ワクワクしていました.
ですが6月頃,朝のセンターに入ると必ず後藤さん(当時リーダー)が寝袋で朦朧としており,
「これはとんでもない部活に入ってしまったな」と,入部したことを後悔しました.
それからも,活動を通じていろいろ楽しいこともありながら,こころのどこかで上記のような後悔があり,
「明日朝限りで辞めよう」と思ったことは何度もありました.
そのような状態で,結局辞めずに現役最後の年(2012年)のエンデュランスリタイアを目の当たりにしました.
走行直前まで,無事に完走すれば優勝できるだろうと思っていたこともあり,リタイア直後は本当にすさまじい脱力感に襲われました.
時間感覚もよく分からなくなって,田村(建)と暫くダイナミックゾーンでぼーっと立っていました.
文字通りに「めのまえがまっくらになった」のは人生で初めての体験です.
これから新入生歓迎のシーズンという時期にこんなことを書くのはどうかと思いますが,学生フォーミュラの活動はものすごくしんどかったです.
精神的にも肉体的にも疲労しますし,授業や試験の時間,アルバイトの時間以外はほとんどこの活動に費やすことになりました.
それでも,いまではこの活動をやっていて本当によかったと思っています.
カウルの積層作業後に道路で寝て全身蟻だらけになったり,期末試験期間中にも一日中工場で部品を作ったり...
スポンサーの方々や多くの先生方,先輩方に迷惑をかけて,それでも最後は何の実績も残せなかったですが,言葉では表せない多くのことが学べたと思いますし,多くの仲間にも恵まれました.
もしこれから大学に入る方がこれを見ていたら覚えておいてほしいのですが,
「就職のネタづくりに」なんて理由で入るくらいだったら,ほかのことをした方がはるかに楽しい学生生活が送れると思います.車やものづくりがどんなに好きでも,入部してから後悔するかもしれません.
それでも,もし活動を続ければ最後には「良かった」と思えると思います.
現役メンバーの皆さんは怪我にだけ気を付けて,できるだけ楽しく活動して欲しいと思います.
次の日記は,体重増加が懸念されるかつてのエースドライバーです.